2012年01月29日

2月11日土曜日 研究会前記

日本タロット占術振興会 井上です。
研究会の大きなテーマは「占術から人生をユーモラスに生きる術(すべ)を学ぼう」
2011年の初回研究会では、「マルセイユ版からユーモアを学ぼう」という主旨でも一度開催しています。

今回は、「ほほえみセラピストを目指して」という副題を設定しています。ほほえんでいるセラピストを目指そうというわけではないのです。仕事上の営業スマイルを言っているのではないのは言わずもがな。
ご相談者が自然に笑顔になれる、そんなセッションを提供できるようになりたいと考えてのことです。

3.11.の震災を受け、色々なところでお話をしています、私井上のこと。被災地の状況がテレビで報じられる中、涙がこみ上げてきたことがあります。家族も住む家も失いながらも、御自身だけが助かったという被災者の方が「助かってよかったのかどうか・・・わからないです」と仰られたシーンを目の当たりにして。

命あること、生きているということを、「タロット象徴事典」のアルカナ「太陽」の項で、私は「当たり前の幸せ」だと書いてしまいました。書いた瞬間から心に引っかかっていることでもあったのです。それは果たして当たり前の幸せなのかと。

現にこうして、生きていること自体を、幸せだと思えない時が、人ひとり生きている中で発生するのだというのに。

占術家としては、生まれてきたことを幸せとする大前提があって、さらなる幸せに人様を導かせていただくわけですが、、
この大前提がくずれる時こそ、人は絶望のどん底にあって、助けを求めていらっしゃる。

こういう時にこそ、何か導き手が、アドバイザーが存在していなくてはと、そういうことに働きかけられる仕事ができるようになりたいと、心底思い、何もできない状況に胸を痛めました。

明らかに、人には「死の本能」もあるが故に、苦しみ悲しみながら生きているよりも、死の選択肢に手を伸ばす人が出てくることはこれはもう、人が生きていることに「付き物」なのですね。

それほどまでに打ちのめされている方に、「生」についてとくとくと語ることではないでしょう。理屈は救いになりませんし、哲学や宗教の力も及びません。今の精神医療の現実も、、そこに不平不満を訴えて、無料相談の電話が鳴ったりする昨今です。
5分の問診と投薬のみで、一体人の心の何が救えるのでしょう?

意識の上で生きるエネルギーが退行してしまった人がいたとして、その人が自ら自然に心から「生きていてよかったな」と感じられる時まで、その人の心の悲しみと向き合う心理カウンセリングの機会が適切に提供されれば、それは確かな効果を生むことでしょう。そういう専門的なセッションにもナディア・オフィスでは取り組んでいます。

それでも、相談者の心の悲しみは明日も明後日も、続くのです。人生に魔法はないから―悩みがパッと消えてなくなるスイッチはありません。

そんな中で、相談者の表情がちょっとでも柔和になるような、ほほえみを提供できるような仕事を目指しましょう、といのが、「ほほえみセラピストを目指して」の副題の所以です。

「ことばひとつ」とはよく言われることです。

先日のことなのですが、公園花だんのボランティアでお花の世話をしている私が、雪が降った翌日あたりに様子を見に行ったところで、なんと中学生男子たちが花だんに乗っかって、雪合戦をしているではありませんか!
思わず「ちょっとちょっと、やめてよ、花が可愛そうでしょうが」と注意してしまったのですが、、
珍しい雪を見てハイになっている中学男子の気持ちを考えれば、もうちょっと言い方あったよな、と反省しました。
言われた学生も口では「ハイ」とは言いつつ、表情は明らかに不満、反発気味。注意が裏目に出るかも、、という状況を作ってしまった。

こういうところで人生をユーモラスに生きる術(すべ)を学んでいると、「ことばひとつ」を活用できるんじゃないかと。
たとえば、雪合戦で舞い上がっている学生達に注意を促すということについて、アルカナ「愚者」から学ぶとすれば、こんなことばの使い方がほうふつとされます。
「いいねー学生は楽しそうで! でも、花だんには乗らないでね♪」―いきなり上から注意するのではなく、一体化しつつ声を掛けるかんじですね。自分も仲間に入れてもらっちゃうとか、その流れで注意すれば、反発を買うこともないでしょう。まあちょっとこちらが道化になるという感じで。

人生をユーモラスに生きること、ことばひとつということについて、アルカナ「愚者」に、あなたは何を思いますか? 

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日本タロット占術振興会では、文字通り占術を振興する活動を行っているのですが、占術とは、占術家とそこに人生問答に来られる相談者の方々とが織りなす「関わり合い」なのです。医者と患者、教師と生徒、親と子、隣と隣、それぞれの人と人との関わり合いに、何を介するかの違いがあるだけのことです。

私が今生きていることには、家族、身近な人のお支え合ってのことで、私自身も日々感謝の気持ちをもって、できることを全力でしていきたい思いでおります。この「支え合い」を重ね、さらにまた関わり合って、一群となることで、日本中に幸せの輪を広げていきませんか?

澄ました顔して、つまらなそうにして、知らんぷりして、ぶすっとして、そんな顔をしていたんじゃ、人ひとりの幸せはもとより日本の復興なんてことまで、なかなかおぼつかないと思うんです。

参加者の皆さんとともに、主催者も成長したいのです。人生におけるさじ加減を。日常的な様々なやりとりについて、多彩な変化球がつけられるように。机の上の勉強だけでなく、セラピストとしての質の向上を切磋琢磨させていただきたい主催者でもあります。

第一回目は、アルカナ「愚者」を中心に下記書籍を読み進めていきます。
「タロット象徴事典」国書刊行会
「啓示タロット」「皆伝タロット」郁朋社
リーディング・ザ・タロット」 駒草出版
「ジーンノブレのタロット解説書」
「ジーン・ドダルのタロット解説書」
「秘伝カモワンタロット」学研

取り上げるタロットは、ウェイト版、マルセイユ版、ヴィスコンティ版を基本としますが、お手持ちのタロットの「愚者」をお持ちいただいても構いません。多彩な「愚者」を眺めて参りましょう。色々あっても「愚者」は「愚者」であることに、皆さんで意見交換していきたいと思います。

● 主催/日本タロット占術振興会
● 2012 年2 月11 日土曜日10 時スタート予定
● 場 所:ナディア・オフィス・池袋
● 参加費:一般 4,200 円 会員:3,150 円
posted by ステラ・マリス・ナディア・オフィス at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本タロット占術振興会事務局より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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